【春日部市】入居者の胸やあごを殴る…介護福祉士

埼玉県警春日部署は22日、春日部市内の特別養護老人ホームで2010年2月、入所者の女性を殴ったとして、元職員の介護福祉士大吉崇紘(おおよしたかひろ)容疑者(29)=埼玉県松伏町松伏=を傷害の疑いで逮捕した。  

 

発表によると、大吉容疑者は同年2月17日午前11時半頃、同市一ノ割の特養老人ホーム「フラワーヒル」で、入所する女性(当時84歳)の胸やあごを殴り、1か月のけがをさせた疑い。調べに対し、大吉容疑者は「いらいらしてやった」と話しているという。  

 

読売新聞の取材では、同ホームで当時、事件のあった日を含む4日間のうちに、ほかにも入所者3人が相次いで死亡していたことが分かった。入所者が相次いで亡くなったり、けがをしたりしたことについて、施設は虐待が疑われるとして市に通報していた。  

 

市の報告書によると、同年2月15日に入所女性(当時78歳)が、16日には別の女性(同78歳)がそれぞれ死亡した後、18日にはさらに別の女性(同95歳)が胸の骨を折って死亡した。3人は施設の理事長が経営する病院に搬送された。死因はそれぞれ「急性心筋梗塞」「脳梗塞」「胸部大動脈瘤(りゅう)破裂」だった。死亡した3人の容体の急変や、大けがをした女性のあざは、大吉容疑者が最初に見つけ、施設長に届けたという。  

 

施設は、高齢者虐待防止法に基づき、20日に市に通報し、遺体は遺族に引き渡した。20日夜に市から連絡を受けた春日部署が本格捜査に乗り出す前に遺体は火葬されたため、司法解剖できなかったという。埼玉県警は、死亡した3人については、事件としての捜査を見送る方針。

 

参照ページ:読売新聞